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門前の小僧習わぬ経を読む

門前の小僧のイメージ図

のりティー

『門前の小僧習わぬ経を読む』ということわざをご存知ですか?
寺の門前に住んでいる子供や,いつも僧のそばにいる小僧さんは,日頃から僧の読経を聞いているうちに,いつのまにかお経が読めるようになることから,日頃から見たり聞いたりしているものは,いつのまにか覚えてしまうという意味で用いられます。
実は,これ有効な勉強方法の1つなんです。

江戸時代,寺子屋で学ぶ子供たちは,毎日,師範の読みに続いて論語や孫子の兵法などを音読していました。
兵法の意味なんて子どもが分かるわけもありませんが,ひたすら音読する事で,自然に脳裏にインプットされ,前後の言葉の意味から分からない言葉の意味を予測する事ができる能力も身につけることが出来たのです。
文部科学省は,2011年の学習指導要領から「古典に親しむ」態度の育成という名目で小学校の国語に古典教材を配し,音読指導を重視するようになりました。
それだけでなく,「音読暗記法」は, 英単語,古文単語,公式などを覚える際に有効なことを,多くの方が検証されています。

音読によって,大脳全体,を活性化し,頭の回転が良くなるので,情報処理能力の向上や豊かな発想力の育成,集中力の向上と良い効果が多く現れるようです。
というのも,音読を段階を追って考えてみると,

STEP.1
後頭葉をつかう
音読するには,まず対象となる本やプリントなどを目で見ないといけません。
目で文字を追いかける作業で活性化するのは,後頭葉にある視覚野なのです。
STEP.2
側頭葉をつかう
目で追った文字を読むためには,語句のまとまり毎に覚えなくてはいけません。
そのためには,語句や文章の内容や意味を理解しようとします。
この理解をするときに活性化するのが,側頭葉にある感覚性言語野です。
STEP.3
前頭葉をつかう
さぁ,いよいよ声に出して読むわけですが,ここでも脳は活性化します。
それは,前頭葉にある運動性言語野のブローカー中枢です。
声に出すことで,運動性記憶に変わります。
『口が覚えている』というのは,まさにこのことです。
STEP.4
頭頂葉をつかう
声に出せば,その音は耳から入ってきます。
このとき,頭頂葉にある聴覚野が刺激され活性化します。
『習わぬ経を読める』のは,このステップにより『耳が覚えている』のです。
活用の仕方
何の雑誌だったかは忘れましたが,以前,音読を更に効果的な学習方法にする方法として,
1)耳栓をした状態で,対象物の文章を指でなぞりながら読む。(骨伝導で声が頭の中で大きく響いて集中力がアップするそうです)
2)参考書を音読するときに,ICレコーダーに録音しておいて,通学時や,寝る前や,ぼーっとしているときに聞く
というのもありました。
そういえば,私も中学生の時,1問1答の問題集を 問題(数秒の間)答え の順に音読したものをウォークマン(古っ!)に録音し,クイズ番組ごっこ的な遊びをしていた時期がありました。その時期,暗記科目の勉強が妙にはかどったのは,これが原因だったのかもしれませんね。
陽明学の祖,王陽明の言葉に,
『知是行的主意,行是知的功夫,知是行之始,行是知之成。』
〔ちはこれこうのしゅい,こうはこれちのくふう,ちはこれこうのはじめにして,こうはこれちのなるなり。〕
というのがあります。
知識をつけることは,行動の始まり。行動することは,知識を完成させること。行わなければ,知っているとは言えない。知っていても行わなければ,知らないのと同じである。
という意味で,『知行合一(ちこうごういつ)』の四字熟語の由来でもあります。
皆さんもこの勉強法,知ったからには実践してくださいね。そうでないと,知っているとは言えないのですから。

のりティー

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